ここ数ヶ月忙しくて、日本語の本も読んでいませんでした。
今日は、注文していた高校生の教材の問題集を買いに本屋さんに行ったのですが、その帰り、そのショッピングセンターの中になるレストランでラーメンを食べ、コーヒーを飲んでいる間に、半分読みかけだった本を全部読んでしまいました。
「悩む力」姜尚中(カンサンジュン)
著者は、東大大学院教授。60歳。テレビで、お見かけしたことがありますが、とてもいい声のダンディーな方です。
彼は、この本の中で、夏目漱石や彼の本に出てくる人物をかなり引用し、現代人の悩みと比較し、悩みの本質は変わらないと述べています。今は情報も氾濫しているが、知識も、「知ってるつもり」の人が多いのではないか。悩みも「中途半端にしないで、まじめに悩みぬくこと。そこに、その人なりの何らかの解答があると私は信じています」と書かれています。悩むことは、悪いことではないんですね。
最後に自分の夢を書かれているのですが、いくつかあって面白かったのは、60歳までに「大型二輪」の免許を取って、子どもの時から憧れていたハーレーダビッドソンに乗ることということです。
大学院教授のイメージからはほど遠いですが、彼の容姿から見れば、かっこいいだろうな、と思えます。歳をとっても、気持ちまで老いてしまうことはないわけです。
悩みは次から次へと出てきます。でも、悩むことはいいことなんだ(笑)。