あるとき、横浜の 製鋼所から来た日本人の経営者グループが、英国の製鋼所を訪れました。
どちらの工場も同じような設備を持っていましたが、英国の工場は赤字で、日本の工場は利益をあげていました。
英国の製鋼所のCEOは大きな違いは何でしょうと日本側に尋ねました。
日本人の代表者は、大きな違いはないけど、アドバイスできるところが1,2点見つかったと言って、改善できるところを並べました。
いくつ、挙げたと思います?
中高生に聞くと、一つとか、2~3個とか、多くて4つ、なかには150万なんて言った生徒もいましたが、ほとんど少ない数字でした。
実際は、なんと124個。
それも、溶鉱炉の1m幅の扉が5cmほど大きく開かれるから、失われる熱が多いといったような小さな違いばかりでした。
そして、それを改善することによって、英国の製鋼所は黒字に転換したのでした。
これは「コリン・ローズの加速学習法実践テキスト」(コリン・ローズ著)に出ていた実話です。
これって、私の仕事にも言えます。
大きな改善、例えば、講師を雇って大きなスクールを建てるとかはちょっとできませんが、小さな改善ならいつでも何かできないか考えています。
「どうしたらこれをよりうまく行うことができるだろうか?」
「どうしたらこれをより速く行うことができるだろうか?」
「どうしたら生徒の成績があがるだろうか?」
「どうしたら生徒のやる気がでるだろうか?」
「どのように接したらこの生徒さんにはいいのだろうか?」
「どのように説明したらわかりやすいだろうか?」
「どのようにしたら最大効果のあるレッスンができるだろうか?」
このような問いかけを毎日して出来ることがあればするを続けて、より良い教室にしたいと思います。