私の小学1年生の担任の先生は、私の母に、私のことを
「だんだん勉強が出来なくなられるでしょう」
と言われたのです。
後に、校長までされた女の先生でした。
私がこのことをよく覚えているのは、母が、折に触れ、この話を出したからです。
確かに私は小学生の頃はまだ成績が良かったと思うのですが、中高では、成績は普通の子でした。ですから、高校までに関しては、当たっていたと言えると思います。勉強の習慣がついてませんでしたし、他のことに関心がいったり、机に向かうと眠くなり、勉強に集中できませんでした。
よく、勉強するようになったのは、短大に入ってから。親の干渉を離れて、勉強に集中できるようになったのです。授業は、ほとんどが好きな英語でしたし。
短大卒業後、英語学習を再開したのは、33歳の時でした。そして、12年後の45歳で英検1級に合格しました。
小学1年の時の担任の先生は、子どもの可能性をどう思っておられたのでしょうね。
自分のことを思う時、今、教えている子どもたちが、たとえ、今、覚えるのがゆっくりであっても、それで勉強が出来ないと決めつけてはいけないと思っています。それぞれのスピードがあるだけ。
大事なのは、勉強好きにさせること、環境を整えてあげることだと思います。