私は、短大時代、ESSクラブに入っていました。
毎年、夏休みに合宿があり、その中でクラブ内だけの小さなスピーチコンテストがありました。
2回生の時、このコンテストに参加。
題名は”Self – Assertion”。「自己主張」。堅い題名ですね。
私は、若い時、自己主張できる人間になりたかったんです。
スピーチでは、ちゃんと自分の都合を言えなかったばかりに、友達との約束に遅れてしまって後悔したことなどを例にあげ、”No.”と言えることは大切というような内容でした。
この時、私は不思議な体験をしました。
本番の時、ステージに上がって、スピーチを始めたのですが、緊張で、途中自分が何を話しているかわからなくなったんです。
スピーチをしている時、原稿を見てはいけません。
でも、口は動いていました。
(どうしよう… 頭の中が真っ白… )
でも、しばらくして、(時間にして数秒)スピーチの内容を思いだし、無事終えることができました。
この頭の中が空白になった数秒間、自分がちゃんとスピーチの内容を言えてたかどうかは今でもわかりません。
でも、参加者8人ほどの中で私は、確か2位で賞をもらいました。
内容が、ジャッジ(審査員)の外人の教授に共鳴されたんです。日本人は、相手の気持ちを考えることに重きを置くところがありますが、アメリカ人は、自分に重きをおきますからね。
ただ、一つ、タイトルが堅いとは言われましたが。
ちょっと、話がそれましたが、なぜ、緊張して何を言っているかわからなくなったにもかかわらず、口は動いていたかは、何度も何度も、繰り返し暗唱したからだと思うんです。
これが「英語を体で覚える」ということです。
一度、自転車に乗れるようになると、ぼーっとしてても乗れるようなものでしょうか。
私の教室の中高生の生徒たちにも、教科書の「暗唱」を毎週させます。今日の中2生もばっちり覚えてきてくれていました。
素直にやってくれるので私もうれしいです。
今日も読んで頂き、ありがとうございました。
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